水上太陽光発電開発の流れ

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太陽光発電は太陽の光を電気に変換する発電方法です。
太陽光発電は住宅や工場の屋根上や農地や遊休地などに設置されることが一般的ですが、
水面が利用されていないため池やダムなどにも設置することが可能です。

~水上太陽光発電開発の流れ~

ステップ 1水上太陽光発電所を設置できる池を探す
保有する池に水上太陽光発電所が設置できるか確認する

日本全国に、ため池は約20万箇所以上あると言われてます。
この中から、水面が利活用されておらず、かつ、下記の「推奨条件」を満たす池(ため池、貯水池、ダムなど)を探すことが第一歩です。

また、水利組合様、土地改良区様など池の所有者様は、ご自身で所有する池に水上太陽光発電の設置が可能かどうかご確認ください。

~水上太陽光発電所の設置における推奨条件~

  1. 池の周囲までの搬入経路が確保出来る
  2. 池の周囲に荷置き、作業スペースがある
  3. 池の周囲に電柱がある

ステップ 2現地調査

現地調査に際しては、池のみならず、周辺環境にも着目し水上太陽光発電を建設が可能であるかどうかを調査します。

~現地調査項目~

  1. 池の周囲の搬入経路の確認
  2. 池の周囲の荷置き、作業スペースの確認
  3. 池の周囲に電柱があるか確認

ステップ 3法令関係チェック

水上太陽光発電の施工にあたっては、各種法令関係のチェックが必要となります。
またFIT(固定価格買取制度)の適用を受けるためには、
下記の全22法令に適応しているか入念な確認と経済産業省への報告が必要となります。

ステップ 4設計・資材発注

池の形や周辺環境にあわせて発電システムの設計を行います。

最も効率よく発電し、ロスなく送電できるように、太陽光パネルのレイアウトやPCS、キュービクルの設置場所など工夫が必要です。

ステップ 5搬入

太陽光パネルやフロート、電線などを建設予定地の池の畔や隣接する空き地などに、10t車で資材を運び込みます。
※ 10t車で進入不可の場合は、近隣の倉庫より小配送にて対応可能です。

ステップ 6施工 ~フロート組み立て作業~

建設予定地の池の畔や隣接する空き地にて、フロート架台の組立作業を行います。
一つ一つ手作業で丁寧にフロート架台を連結し、太陽光パネルを設置します。

ステップ 7施工 ~フロートアイランド設置~

湖畔でパネルとフロートを組み合わせたフロートアイランドを、特設のスロープを活用して池に流し入れます。
その後、小型の船で牽引し、定位置まで運搬します。

ステップ 8施工 ~フロートとアンカーとの接続~

湖底に打ち込んだアンカーとフロートの係留具を接続し、フロートが風などで流されないようにしっかりと固定します。

ステップ 9施工 ~完成、発電開始~

竣工検査、リレー試験などを行い安全性が確認された後、電力会社様立ち会いの元で連系し発電開始となります。

ステップ 10各種メンテナンス

発電開始後は、定期的なメンテナンスが必要となります。

フロート1個あたりの浮力は約200kgありますが、パネルと自重で約40kgとなるため、約160kg分の重量が上に乗っても沈みません。

そのため、メンテナンス時は、1フロートに機材を持った大人1名が乗ることができ、また浮力バランスがよく、安定しているため、水上であっても安全にかつ効率的にメンテナンス作業を行うことができます。