水上太陽光発電コラム

太陽光パネルの架台の種類を徹底解説

皆さま、こんにちは。

太陽光発電には様々な設置方法がありますが、それぞれの設置方法において異なる設備があるのをご存じでしょうか?

それが、「架台」と呼ばれる太陽光パネルを支える土台のようなものです。

太陽光発電では設置方法によらず、太陽光パネルやパワーコンディショナーなど基本的には同じ部材が使用されます。しかし、それらの設備を支える架台に関しては、設置する場所の環境に合わせ最適な製品を選択しなければなりません。

今回は、太陽光発電の設置方法に合わせた架台についてご紹介します。

是非最後までご覧ください。

 

架台とは?

架台とは太陽光パネルを設置する土台のようなものを指します。

架台は屋根上・野立てを問わず太陽光発電システムにとって重要な設備のひとつです。
太陽光発電では、発電効率を少しでも向上させることによって電気代削減効果や売電収入など導入によるメリットを最大化させる必要があります。

そのため、土地の特性等を考慮して発電量が最大化できるような架台の選定及び設計を行わなければなりません。

また、積雪や台風などが多い地域ではそれらの条件に応じて強度や材質等を考慮した架台選びが必要となります。

ここからは、それぞれのタイプに適した架台についてご説明します。

 

野立て太陽光の架台の種類

野立て太陽光発電は、土地に直接太陽光発電を設置する設置方法です。

そのため、架台は土地に直接設置することになります。

架台の材質として有名なものは以下の3種類です。

・ステンレス製
・スチール製
・アルミニウム製

これらの特徴を一覧表にまとめたものが下記の通りです

材質 特徴
ステンレス製 ・耐久性が高く錆びにくい

・価格が高い

・強度は高いが重いため施工性に劣る

スチール製 ・スチールのままでは錆びやすいため、亜鉛メッキなどの加工が必要

・価格が安い

・強度は高いが重いため施工性に劣る

アルミニウム製 ・表面処理加工が施されており、錆びにくい

・他の素材と比べて安価である

・強度はやや弱いが、軽いため施工性は高い

塩害の発生する地域では錆びにくい素材を採用したり、雪が積もる地域ではパネルの設置場所を地面から高い位置に設定したりと、それぞれの場所に合わせ素材や構造を工夫し対策を施します。

また、これらの素材から架台を選択し設置するとなった場合、架台が強風などで飛ばされないよう、基礎と呼ばれるもので架台を固定する必要があります。

基礎には、大きくコンクリート基礎と杭基礎の二種類があり、コンクリートブロックの仕様や杭の仕様によって呼び方が異なります。

 

折半屋根架台

折半屋根とは金属屋根を折り返した形状の屋根材を使った屋根工法です。
この屋根工法はおもに大規な工場や倉庫などに見られる場合が多いです。

折半屋根に設置する架台では、太陽光パネルを屋根に合わせて平坦に金具で固定する「平置き型」とパネルに角度をつけて設置する「傾斜型」の二つがあります。

傾斜型の架台の方が平置き型に比べ発電効率がいいものの、コスト面では平置き型の方が安価です。
そのため、架台を選択する際には、発電効率と費用をそれぞれ比較した上で検討する必要あります。

 

陸屋根架台

陸屋根とは、屋根の面がフラットかつ勾配の無い屋根のことを指します。

陸屋根では、野立て同様に基礎を敷きその上に架台を設置する工法が一般的ですが、その他折半屋根と同様に低重心の平置きに近い形の架台が使用されることもあります。

 

水上太陽光の架台(フロート式)

水上太陽光発電では、「フロート架台」と呼ばれる架台をため池に浮かべ、その上に太陽光パネルを設置します。そして、太陽光パネルを設置したフロート架台同士を繋ぎ合わせることで、水上太陽光発電のアイランドを形成します。

イメージは以下の通りです。

フロートは水や風に流されないよう、「アンカー」と呼ばれる係留具をため池の底に埋め込み、アンカーとフロートを繋ぎ合わせることで、発電設備全体を固定します。

また、強風時にはフロート内部に注水することで安全を確保することができ、水上であったとしても太陽光パネルが飛ばされる心配はありません。


今注目を集めている水上太陽光

最後にご紹介した水上太陽光発電は、今注目を集めている太陽光発電の設置方法のひとつです。

注目を集めている理由としては、
・発電ポテンシャルの高さ
・他の太陽光発電には無い特有のメリット
これらを有している事が挙げられます。

発電ポテンシャルの高さ

農林水産省農村振興局の発表によると、日本にため池は約20万箇所あると言われています。

また、NEDOの「再生可能エネルギー技術白書」には、それらのため池を踏まえた水上における発電ポテンシャルは約38GWあると記載されています。この発電ポテンシャルは耕作地に次ぐものであり、カーボンニュートラルの達成を実現するためには無視できない存在となっています。

 

他の太陽光発電には無い特有のメリット

水上太陽光発電には他の太陽光発電には無い特有のメリットがあります。
・発電量が約10%多い
・土地の大規模な造成が不要
・藻や水草の異常発生を防ぐ
・水の蒸発を防ぐ
など、水上太陽光発電ならではのメリットに加え、売電収入や電気代削減など一般的な太陽光発電の経済メリットも持ち合わせている事から、導入によるメリットが非常に多い太陽光発電です。


これらのことから、水上太陽光発電は注目を集めており、ため池の活用方法としても非常におすすめだと言えます。

ため池をお持ちで水上太陽光発電の導入を検討されている方は、是非サイトの「お問合せ」よりご相談ください!

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